岐阜県 林工芸
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日の光のような温もりのある光が光源の周りにふんわりと広がる。林工芸の手掛けるあかりは、 そんな空間を演出する照明だ。その柔らかな光の秘密は、紙にあった。使われているのは、 1300年もの歴史を持つ美濃和紙。紙の原料となる良質な楮が多くとれる美濃の地域は、 平安時代、仏教の経文や経典の需要によって急激に発展。奈良の正倉院に保管されている 702年の美濃の戸籍用紙は、現存する日本の最古の紙と言われ、 美濃和紙が類い稀なる耐久性を持っていることを証明している。さらに軽く柔らかく、 保湿性や通気性にも優れている美濃和紙は、日本が世界に誇れる魅力溢れる素材として受け継がれてきた。 林工芸では今も、昔ながらの手漉きで和紙を製造している。まず、原料の楮を蒸して皮を剥いだものを、 水につけて漂白しながら柔かくする。そこから釜に入れて繊維を煮溶かし、洗い場で節や筋といった チリを手でひとつひとつ取り除いて不純物を極力減らす。

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ビーターと呼ばれる機械に入れて、繊維を細かくほぐしていく。ここまでが、紙漉きの下準備だ。 「すごく手間のかかる作業なので、簡略化できないか色々と試したのですが、昔ながらのこのやり方が 一番利に適っていました。伝統技術というのはあなどれないですね。だからどんなに大変でも、変えられないんです」 と、林工芸の三代目である林一康さんが教えてくれた。そこからの紙を漉く作業では、 一枚の紙に厚さのばらつきをなくし、たくさん漉いた紙を全て同じ厚さや重さに揃えなくてはならない。 原料にネリという粘液を混ぜたものを簀桁(すけた)と呼ばれる道具ですくい、 揺り動かしながら均一に伸ばしていく。これを何度も繰り返す。なかなかの重労働だ。 林さんの祖父にあたる創業者は、提灯の紙の覆い部分である「火袋」などの紙製品を海外へ 輸出する貿易業で生計を立てていたという。しかし1970年代に起こったオイルショックで 輸出業が多大なダメージを受けたことから、照明作りを学び始め、下請け製造をしながら 試行錯誤を繰り返して成長を続けてきた。 今では林工芸には、紙漉き場の他に、フレームを溶接する鉄工場、提灯の木型を作る木工場、 フレームを塗装する塗装場、さらに提灯を張る張り場、検品場、梱包材を作り梱包する場所ま で全てを、岐阜県美濃の工場で一貫生産している。ここまで一貫して作っている工場も、 日本国内を見渡してあまり類を見ないだろう。 「和室も減って来て、和照明の出番が減ってきていますが、美濃和紙の魅力はそれだけじゃない。 これからも暮らしに合った商品を通して美濃和紙の良さを伝えていきたいと思っています。」(林さん)。 その言葉の通り、最近では美濃和紙と林工芸の技術を使った新しい可能性も探求している。 素材を知り尽くしているからこそ、その良さを最大限に発揮させる商品を生み出すことができる。 丁寧な仕事の積み重ねからなる林工芸の商品が、美濃和紙の未来を明るく照らしている。

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