大阪府 にじゆら
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”注染”とはその名のとおり、染料を注いで染める技法。現存する最古の物は正倉院御物の夾纈染めで、飛鳥・奈良時代に行われていた板締め染めをヒントに、明治の半ば大阪で生まれた染めの技法だ。平成20年(2008)、注染の伝統工芸士でもある2代目の中尾雄二さんが立ち上げたのが、注染てぬぐいのオリジナルブランド「にじゆら」である。注染では20数メートルほどある晒しの布をジャバラ状に重ね合わせて、その上から染料を注ぐことで、一度に20〜30枚分のてぬぐいを染める。それまで一反ずつしか染められなかった長板染めに比べ、一気に生産量を上げるという、大阪ならではの気質を感じさせるものだ。とはいっても工程のほとんどが職人による手作業であり、気温や湿度、一瞬のタイミングに仕上がりが左右される高度な染め技法。今では生活様式の変化に伴う和装の斜陽化もあり、全国でも20数社の工場が携わるのみだという。 昭和41年(1966)、大阪・堺市で創業した「ナカニ」は、国内で指折りの規模を誇る注染工場である。

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(写真上)折り重なった布を染台に移動し、必要のない部分に染料が流れないように糊で土手を作り、染料を注いでいく。
(写真左)最初の糊置きは、白生地を糊台の上に敷き、木枠で型紙を固定。
(写真右)生地は水洗いして脱水機に掛け、天日状態にした乾燥機で乾かす

創業当時から7割は注染の商品を制作していたが、ギフト用の手ぬぐいの受注生産が中心だった。 「職人としての感性を生かし、技術力をアップさせるような物作りをしたい。その商品を通じて大阪で生まれ、今も私たちが堺で育んでいる”注染”という伝統産業を、少しでも多くの方に知って欲しいと、強く願うようになったのです。」と中尾さん。 「にじゆら」が他の手ぬぐいブランドと大きく異なるのは、工場と直結して作る日本製へのこだわりだ。伝統の技と知識を携えた優秀な職人が日々、物作りを行なっている。さらに直営ショップを携えることで、訪れる人に注染の魅力を伝えることができるという。 洗うたびに色合いは柔らかさを増し、肌触りも良くなる注染のてぬぐいだが、染め上った布には表と裏がなく、同柄同色の柄が表現できる。これは生地の表面に柄をのせるプリントに対して、注染は生地の糸そのものを染めるためだ。 注染ならではの技法として、1回の型付けで同時に何色も染め上げることができる”差し分け染め”があげられる。また、糊付けされた生地に染料を注ぐ際に、異なる濃度や色の染料や水を掛けることで濃淡を表現することができる”ボカシ染め”は、草花の立体感や水墨画のような微妙な色合いが出る独特の技法で、近代的プリントではなかなか難しい味わいを出せるのだ。 「にじゆら」では、それらの技法から生まれる「にじみ」や「ゆらぎ」、「ぼかし」を生かしたパステルやグラデーション、グラフィカル柄や押し絵のような図柄など、様々なシリーズを展開している。 注染の技法を守り、生かしながらも、今の時代に沿ったてぬぐいを作る。そんな「にじゆら」の挑戦こそが、日本の物作りの伝統と文化を次の時代に残していくのだろう。

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