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お歳暮の読み方は?

お歳暮の画像

年の暮れにお世話になった方へ感謝の気持ちを込めて贈る「お歳暮」。この言葉の読み方はおわかりでしょうか?「お歳暮」、「熨斗」、「煤払い」など、あらためて尋ねられると「なんて読むんだったかな?」と迷うことがあるかもしれません。

日本古来の習慣には読み方が難しい単語があります。そこで今回は、「お歳暮」をはじめ年末年始に関係がある言葉の読み方と由来についてまとめました。

年末年始行事の読み方と由来

年末年始の行事に関係する「お歳暮」、「熨斗」、「煤払い」、「お年玉」。これらの用語について読み方と由来をご紹介します。

「お歳暮」の読み方と由来

お歳暮の読み方は 「おせいぼ」です。歳暮はもともと「年の暮れ」を意味する季語。12月末に、歳暮回り(せいぼまわり)といって贈り物を持ってお世話になった家にあいさつ回りをしていたことから、その贈り物をお歳暮と呼ぶようになったといわれています。

日本にはお正月に御先祖の霊にお供え物をする「御霊祭」という風習がありました。そのご先祖様へのお供え物として、嫁ぎ先から実家に、分家から本家に日持ちする塩鮭やスルメを贈るという文化ができました。

江戸時代になると武家社会では所属する組合の頭に準血縁の証として贈り物を、商人社会では掛け売りの清算をかねて贈り物をするようになりました。

そして明治時代には形を変えて、上司やお得意様に、現代ではお世話になった方へ贈る物としてお歳暮が浸透していきました。

「熨斗」の読み方と由来

熨斗の読み方は 「のし」です。現代における熨斗はのし紙やのし袋に印刷されています。一般的に全体の右上にあり、縦に引き伸ばした六角形の真ん中に包まれたような棒が熨斗になります。

今でこそ、のし紙などに印刷されていたり、贈り物に添えられていますが、本来はのし鮑(のしあわび)といって神様への供物でした。のし鮑は貴重な食べ物で、寿命をのばす、商売をのばすといった贈り物の際の最高級のものという意味をあらわすためのものでした。

「煤払い」の読み方と由来

煤払いの読み方は 「すすはらい」です。年に1度、家中の煤を落とす行事で、正月始め、ことはじめと呼ぶ地域もあります。12月13日が「正月事始めの日」といわれており、多くの寺社はこの日に煤払いをおこないます。

江戸時代、江戸城で12月13日に神棚や仏壇など城の隅々を掃除していたといわれており、それに合わせて江戸の庶民も家中の掃除をするようになりました。この風習が現代でも残っており神社、寺院では年末の大掃除として煤払いをおこなっています。

「お年玉」の読み方と由来

お年玉の読み方は 「おとしだま」です。新年に祖父母が孫に金一封を渡す、というイメージが強いのですが、「お正月に新年を祝うための贈答品」として目上の人が目下の人に贈るものを意味しています。

もともと年始に神様にお供えしていた鏡餅。この餅のことを「年玉」と呼んでいました。神様にお供えすることで、年神様の魂が宿ると信じられており、魂の宿った餅を雑煮として食べることで、新しい年が幸福になるといわれていたのです。この年玉を家長が家族に「御年玉」として分け与えたことからお年玉の風習になったと考えられています。

昭和後半から都心部を中心に餅ではなくお金をわたすようになります。そして現代では子どもに金一封を渡すという文化に変わっていったとされています。

年末年始の行事について

ここまで年末年始の行事の読み方と由来について紹介しました。読み方は知っていても、由来までは知らなかったという言葉もあったでのは?年の暮れである年末。慌しいなかでも、日本の伝統行事の意味や「和」の文化を知ることで、気持ちをあらたに取り組んでみませんか?

贈る前に知っておきたい「お歳暮」のこと

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