鶴屋厳選 ひな人形

2024 鶴屋厳選 ひな人形販売会は終了しました。

ひな人形〈優しく華やかな女の子に〉

わが子に災いがふり掛かりませんように、また、美しく成長して良い結婚に恵まれますようにという思いを込めて飾ります。

ひな人形の起源と由来

古くは平安時代から

ひな祭りの歴史は平安時代にさかのぼります。 当時の宮中では三月初めの巳の日に、災いや凶事を託した「ひとがた」を川や海に流したり、神社や寺院に納めて祈祷する、無病息災のお祓いが行われていました。

同じ頃、子どもたちの間では「ひいな遊び」という紙で作った人形と身のまわりの道具をまねたおもちゃを使う、ままごと遊びのようなものが流行していました。 そして、この無病息災のお祓いと「ひいな遊び」が結びついて定着したのが「ひな祭り」のはじまりといわれています。

ひな遊びからひな祭りへ

室町時代にはひな遊びは盛大なお祭りに

室町時代には、「上巳の節句」は三月三日に行われるようになり、次第に人形が華やかになっていきひな祭りが開かれるようになりました。 それから江戸時代になると、ひな人形を飾り女の子の健やかな成長を祝うお祭りとして一般庶民にも広がっていきました。

江戸時代初期には豪華で立派なお雛様が登場

江戸の市中では人形店が数か所で賑わいはじめ、人形だけでなく、飾る道具の種類も豊富な現在の雛飾りの原型ができました。 その豪華さに、幕府から贅沢を戒めるお触れが出たほどです。明治時代になり、節句行事が廃止されても、千年かけて根付いた行事は消えることがありませんでした。

現在では女の子の守り神として

厄を祓う「ひとがた」に始まりながらも美しく完成されていったおひなさまは、時代とともに一人一人の女の子の幸せを叶えてくれる、 その子の守り神のような存在となりました。ひな祭りは、女の子の誕生から成人になるまでの大切な思い出として、人生に花を添え続けます。

ひな人形の作りの種類

衣装着人形・・・・衣装の艶やかさが特徴です。とても豪華で綺麗な人形は、存在感があります。美しく大人びた顔立ちをしています。 伝統的な日本人形を代表する作り方で、雛人形と言えば衣裳着人形を指すのが一般的です。

木目込人形・・・・顔のかわいらしさが特徴です。また顔が手描きで描かれているため、味わいがあります。 比較的小さい人形が多く、飾るスペースや収納スペースが限られている場合にもおすすめです。衣装が型崩れせず、取扱いしやすい人形です。

市松人形・・・・江戸時代半ば、大阪にいた佐野川市松という人気歌舞伎役者がモデルとなっています。 伝統の技法のままに、胴体に綿を付け、形を整え、本物と同じように仕立てた衣装を順に着せている人形です。

飾りまり(さげもん)・・・・福岡県南部に伝わってきました。 女の子の初節句に、祖母が、母が、親類縁者が、幸多かれと一針一針縫いあげた「まり」を贈り、祝福のしるしとして飾ります。

ひな人形の飾り方の種類

十五人揃い七段飾り・・・・雛飾りの定番といえる緋毛氈の七段飾り。お人形、お道具ともにフルセットの飾り方です。

十人揃い五段飾り・・・・木製の飾り台の登場とともに考え出された飾りです。 三段・五段などがあります五人飾りと比べ、華やかでにぎやかな印象を与えます。

親王飾り・・・・男雛・女雛の二人だけのセットです。コンパクトなものが多く、飾る場所を選ばないのが魅力です。

五人飾り・・・・親王と三人官女の五人をセットにした飾りです。七段飾りと比べ、飾るスペースは多少狭くなります。 人数が少なくなる分、豪華な衣装と大きめのお人形が揃えられます。

豊かな感性を雛に託す、人形作家たち

名実ともに京人形界の代表的な人物

京雛 大橋弌峰(おおはし いっぽう)

古典京びなづくりの名称・初代大橋弌峰を父に持つ。

(京都鱗形屋九代目中村太兵衛氏に師事し、六十余年にわたり京人形にこだわり続けた初代の技を見事に承継。 平成元年、伝統的工芸品の伝統的技術について研鑽を積み高度な技術を保持していると認められ、京人形伝統工芸士の認定を受ける。同二年には節句人形工芸士にも認定される。

時代考証に創意工夫を凝らし、独自の色彩感覚でより格調高い作品を製作

京雛 安藤桂甫(あんどう けいほ)

京都府伝統産業優秀技術者表彰、経済産業大臣指定京人形伝統工芸士、黄綬褒章拝受などその功績に対しての受賞は数多く、] 厚生労働大臣より「現代の名工」卓越技能士として認定を受ける。

ひと雛、ひと雛にやどる優雅と洗練

女流作家 優香(ゆうか)

独自の作風を作り上げた初代に師事し、ひな人形作りをはじめた二代目。 伝統の有職故実を充分ふまえ、巧みに織り込まれた日本独自の絵柄文様が、つやと美しさをはなつ。 初代から引き継いだ女性らしいやさしさと上品さは、雛の面や姿にいかんなく表現され、春の宴にふさわしい優雅で洗練された雰囲気を醸し出す。 平成二十八年節句人形工芸士の認定を受ける。

山口 政子(やまぐち まさこ)

幼少のころは母や祖母とともに触れた洋裁をきっかけに、関心を抱いていたひな人形製作を1999年より学び始める。 伝統的な人形作りを継承しながらも創意工夫と独自の色彩感覚を織りまぜた作風には定評がある。 女性ならではの感性と現代感覚を用いた人形作家として注目されている。

ひな人形の選び方・飾り方(よくあるご質問)

Q. 飾る時期は?

A. 立春過ぎから2月の良い日に飾るのが良いとされています。
「雨水の日」(2月19日頃)に飾ると良縁に恵まれるという言い伝えもあります。

Q. しまう時期は?

A. 一般的には3月4日にしまうとされていますが、天気が良く、空気が乾いている日にしまいましょう。
天気の悪い日は、空気が湿気を含んでおり、痛める原因になります。

Q. 3月4日にしまえないのですが、どうすればいいですか?

A. すぐにしまえない場合にはお内裏様とお雛様を後ろ向きにしておきましょう。早くしまわないと婚期が遅れるといい伝えられています。 これは片付けも出来ない=躾の出来ていない女性ということから結婚が出来なくなると言われていたようです。 また、出しっぱなしにせず、終わったら必ず、すぐしまう癖をつける為の情操教育の一貫とも伝えられています。

Q. 母親の人形を生まれた子供にあげてもいいの?

A. 雛人形は産まれてきた女の子だけのお守りですので、新しく送られるのが好ましいとされています。 置く場所に余裕があるようでしたら、母親の雛人形とお子様の雛人形を並べて飾ると桃の節句の季節を2倍に楽しめます。 また、母親の雛人形はこれまでの厄災を代わりに被ってきてくれたものですので人形供養に出されることをおすすめします。

Q. 選ぶポイントは?

A. サイズ、デザイン、予算、この3つがポイントになります。

Q. サイズはどれくらいの物を選べばよいのですか?

A. どこに置くか、置くスペースはどれくらい取れるかを検討してください。

タンスの上のような狭くて高い場所に置く場合には、ケース飾りや親王平飾りがおすすめです。 ローチェストや床置きでも置く場所が狭い場合には収納飾りや親王飾り、ケース飾りがおすすめです。 特に床に置かれることを考えている場合には、収納飾りだと高さもありますので見栄えもあっておすすめです。

広い場所を確保できるのでしたら、段飾りや大きな親王飾りがおすすめです。 昔は七段飾りが主流でしたが、最近はスペースの関係や飾る手間などから三段飾りを選ばれる方が増えています。

Q. デザインはどんなものを選ぶのがよいのですか?

A. @雛人形のお顔・・・・お顔は昔風の京頭を使用しているものや、今風のかわいらしいお顔の物などそれぞれ違います。 赤ちゃんの顔に似ているお人形や、好みのものを選ばれるのが良いでしょう。

A衣装・・・・雛人形の金額が大きく違ってくるのは衣装の素材で決まるといっても過言ではありません。 衣装は「正絹」、「正絹と化学繊維の混合」、「化学繊維」の3種類があり、正絹が最も高価です。 正絹を使用している衣装は見栄えや風合いも良いのですが、色合いや刺繍などを総合して判断されるのが良いでしょう。

B飾台や屏風のデザイン・・・・人形を引きたてるのに見るポイントになります。最近は「金屏風」だけでなく漆器で有名な会津塗を使用している商品や、 花柄など様々なデザインの商品があります。お好みの物を探しながらご家族で会話をするのも人形選びの楽しみの一つです。

Q. ひな人形のお手入れは?

A. きれいな手で、または手袋をして取り扱います。お顔のほこりは毛ばたきでやさしく払います。 また、ひなまつりが終わり片付けるときは、空気が乾いている晴れた日を選びます。天気の悪い日は空気が湿気を含んでいてカビの原因になります。 お顔はティッシュペーパーでやさしく包み、箱にしまうときは、お人形が動かないよう新聞紙などを丸めて詰めます。 防虫剤はお人形用のものを一箱に一個入れ、お人形に直接触れないように注意してください。また樹脂製品に使用する際は注意書きを充分お読みください。

Q. 羽子板飾りを脇飾りにするときはどのように飾るといいの?

A. ひな祭りの飾りはひな人形が主役ですから、スペースの中心にはひな人形を。羽子板はその飾りの脇に添えましょう。

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