賀寿祝いとは?
賀寿というのは、「長寿のお祝いをすること」を指します。寿賀とも呼び、長生きを寿ぐ(ことほぐ)お祝いです。もともとは中国の風習で、昔は元服、婚礼と並んで三大祝儀となっていました。もっともポピュラーなものは「還暦」ですが、それ以外にもさまざまなお祝いがあります。戦後は満で数えるようになりましたが、高齢者の賀寿は健康的な気遣いから、昔どおりに数え歳で祝う方も多いようです。
- ・還暦(数え年61歳)・・・・十干十二支が一回りし、生まれた年の干支に還ることから。
- ・古稀(数え年70歳)・・・・杜甫の「人生七十古来稀なり」という言葉から。
- ・喜寿(数え年77歳)・・・・「喜」の字を草書体にくずすと「七十七」になることから。
- ・傘寿(数え年80歳)・・・・「傘」の略字が「八十」と読めることから。
- ・米寿(数え年88歳)・・・・「米」の字が「八十八」と読めることから。
- ・卒寿(数え年90歳)・・・・「卒」の俗字「卆」が「九十」と読めることから。
- ・白寿(数え年99歳)・・・・「百」から「一」をとれば「白」となることから。
- ・百賀(数え年100歳)・・・文字通り100歳のお祝い。
賀寿祝いのマナー
賀寿祝いのタイミング
- ・当人の誕生日かそれ以前
- ・年初や敬老の日でも可
お祝いの席は、当人の誕生日かそれ以前の都合のよい日を選びます。または、親戚などが集まりやすい年初や、9月の第三月曜日、敬老の日に行うこともあります。
お祝いの席に誰を招待するという決まりはありません。家族などが企画し当人を主客として招待することが多いようです。贈り物をする際は、履物は「足蹴にする」という意味につながるということで適しません。また目上の方に現金を贈ることは失礼にあたるので避けます。
選び方のポイント&のしについて
還暦は「赤」、古稀や喜寿は「紫」、傘寿、米寿は「金茶」、卒寿、白寿は「白」というようにそれぞれの基調色があるので、贈り物を選ぶ際の参考するのも良いでしょう。また、最近はアクティブな方も多いので、贈る相手の方の趣味や好みをあらかじめ聞いておくと、その方に合った贈り物ができます。
子どもが贈るときは2万円〜3万円程度。親戚なら5千円〜1万円程度が目安です。予算の範囲内でできるだけ上質なものを選ぶようにします。
長寿祝いの体裁は紅白または金銀の花結びののし紙、表書きを「○○御祝」(○○には還暦などの名称)、「御祝」と書きます。
名入れ(●●●)には、「贈る方の名前」を入れます。連名の場合は、右が目上の方で並列して記載します。兄弟や孫全員で贈る場合は「△△一同」などとします。
賀寿祝いおすすめ
ティーカップ、湯呑み、フォトフレーム、大皿、花瓶、スカーフ、アクセサリー、シルバーカー、杖、傘、金杯・銀杯、日本酒、洋酒、花束など