
明治2年(1869年)に創業し、「嘉左衛門さんの焼酎」として親しまれてきた『渕田酒造本店』と、江戸期文化元年(1804年)に創業した球磨焼酎最古の蔵元『松下醸造場』。球磨川の源流と川下で約40km離れた2つの蔵元ですが、令和2年の豪雨災害で大きな被害を受けた『渕田酒造本店』をサポートしようと、『松下醸造場』が全面協力。令和4年初夏の酒蔵再建を目指し、『渕田酒造本店』6代目当主の渕田嘉助さん(画像左)と『松下醸造場』14目代当主の松下直揮さんは力を合わせています。
浸水の被害を免れた米焼酎「一勝地」は、水害から一年経って一層まろやかに熟成。長期貯蔵した樫たる入りの古酒へ新たに仕込んだ焼酎を継ぎ足すことで、バランスのとれた味わいに。おすすめはロックや水割り、ストレート。口に含むと木の香りが優しく広がります。「どんな食事にも合いますが、馬刺しや刺身と合わせる、とけた油分とお酒が相まってスイスイ進みますよ」と渕田さん。一方、『松下醸造場』の「萬屋次兵衛」は、同じ米焼酎でもかめで長期貯蔵・熟成させることで陶器の風味が加わり、やわらかな口当たりに。炭酸で割れば揚げ物に、お湯割りなら煮込み料理にと、料理に合わせてさまざまな飲み方が楽しめます。
「一勝地」は、かめで醸した原酒を樫たるで5年以上熟成。
「萬屋次兵衛」は、江戸時代から使い続けるかめで長期貯蔵し、熟成させています。(画像は松下醸造場)
樫だるで5年以上熟成させた『渕田酒造本店』の「一勝地」は、令和2年の豪雨災害を生き抜いた米焼酎。『松下醸造場』の創業者を銘にした「萬屋次兵衛」は、地元の契約農家とともに米づくりから携わり、代々伝わるかめで長期熟成。復興に向けて力を合わせる2蔵元の球磨焼酎です。
■一勝地25度720ml×1、萬屋次兵衛25度720ml×1
■3,300円(税込)
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