
明治32年に創業した、天草唯一の焼酎醸造元『天草酒造』。独自のレシピで26年ぶりに復活させた「池の露」は、原料のサツマイモや麹米を自分たちで栽培し、麹づくり、蒸し作業、手漉きろ過に到るまで、昔ながらの手法で醸した芋焼酎です。芋の甘い風味を感じながらもすっきりとした味わいで、「野球の投球でいえばストレート。飲み方を選びません」と4代目・平下豊さん。お湯割り、ロック、炭酸割りにと、オールマイティーに楽しめます。平下さんのおすすめは焼酎5:水5で割ったものを冷蔵庫で2、3日寝かせた「前割り」で、口当たりがなめらかに変化。
同じく芋焼酎ながら、麦麹で香ばしさを加えたのが「池の露 豊醸」です。長期熟成させることで麦と米の風味が仲良く調和し、焼酎6:お湯4で割れば、麦の芳香の後から芋や米の甘い風味が立ち上がります。
こうした豊かな味わいをつくり出す『天草酒造』は目の前に美しい海が広がり、対岸には鹿児島の獅子島や長島を望む、風光明媚な立地。本格米焼酎の主産地である熊本県球磨地方、麦焼酎発祥の長崎県・壱岐、芋焼酎で有名な鹿児島に囲まれ、それぞれの焼酎文化から影響を受けてきました。おおらかな島国で育まれたメイド・イン・天草の飲みごこちに魅了されるはずです。
天草の気候に合わせて手造りすることを大事にしている4代目・平下豊さん。 「若い人たちが移住したくなる場所にしたい」と、焼酎づくりを通じた地域振興にも取り組んでいます。
熊本でがんばる人たちの、ものづくりへの熱い思いと素敵な商品をご紹介します。「熊本のことが、もっと好きなる」。そんな物語がここに集まっています。(2021年夏に取材)
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熊本でがんばる人たちの、ものづくりへの熱い思いと素敵な商品をご紹介します。「熊本のことが、もっと好きなる」。そんな物語がここに集まっています。(2018年〜2019年に取材)
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熊本地震で被災された生産者の皆さまを取材。そこには「熊本で育まれ、受け継いできた商品を、お客さまの元へ届けたい」という切なる想いがありました。(2016年夏〜秋に取材)
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